【育毛剤・養毛剤・発毛剤】3つの効果の違い
市販されている髪に関する商品は大きく分けると3種類あります。
よく似た名前ですが、それぞれ得られる効果は違います。
そこで、なぜ名前が違うのか?そして結局何が違うのか?
効果の違いで名前が違います。
効果:
育毛剤:頭髪が減らないように現状維持
養毛剤:頭髪の環境改善、見た目を良くする
発毛剤:髪の毛を育てる・無い毛を発毛させる
この記事で、それぞれの特徴を理解してもらい
目的にあった物を選ぶ基準にしてもらえればと考えています。
3つの効果の違いと、表記の違い
育毛剤
目的と効果:頭髪が減らないように現状維持、頭皮の改善
医薬品分類:医薬部外品
含まれる主要成分:トウガラシチンキ、カンタリスチンキ、センブリエキス、
ニンニクエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、アデノシンなどが有効成分として配合されています。
育毛剤は毛髪が減少するのを予防することが目的です。
商品パッケージや広告に「医薬部外品」と書かれています。
育毛剤の主な有効成分は「血行促進」「抗炎症効果」「かゆみを抑える」という3つの効果と表記されているものがほとんどです。この表記ができるのは医薬部外品なので効果として記載してもいい表現と認められています。
購入の際には、この点を確認すれば育毛剤と判断できます。
養毛剤
目的と効果:頭髪の環境改善、髪の毛のはりなど見た目を良くする
医薬品分類:化粧品
含まれる主要成分:保湿効果のある成分が記載されていることが多い。
「頭皮のケア」や「健やかな」など漠然とした表現しかされていません。
養毛剤は化粧品なので、当然第一類医薬品や医薬部外品の表記はありません。
毛髪に働きかける有効成分は含まれていません。
※1 スカルプケア(スカルプケア=頭皮ケア)を主な効果と目標にしています。
養毛剤は化粧品なので、全く何も効果が期待できないと言うわけではありません。
保湿効果が頭皮の環境改善に効果が見込めるし、髪の毛に艶を与える成分で見た目を良くしてくれる製品が多くあります。
頭皮の乾燥は脱毛や薄毛の原因になりやすく、保湿成分のあるケア製品で潤いを保つことは頭皮環境を整える効果が期待できます。
見た目は重要でパサついた髪より艶やかな髪の方が見た目は良いいですよね。
そういう視点から考えると養毛剤をうまく活用すれば良い効果は有るので利用価値はありますね。
発毛剤
目的と効果:無い髪の毛を発毛させる、髪の毛を育てる
医薬品分類:第一類医薬品
含まれる主要成分:ミノキシジル
パッケージや広告に「発毛」と書かれている
発毛剤は第一類医薬品なので、薬局やドラッグストアなどで基本的には薬剤師から購入します。日本国内で販売されている発毛剤には、「ミノキシジル」という発毛成分が配合されている物がほとんどです。
発毛剤は、第一類医薬品の表記があり、無い髪の毛を発毛させる効果が期待できます。
ミノキシジルはAGA治療薬にも使われている成分で、
発毛クリニックで発毛剤として処方される薬も基本的な発毛成分は同じです。
<ミノキシジルとは?>
ミノキシジルは微弱な持続性血行促進作用を持っていて、毛乳頭の血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の発現を高める血圧降下剤として開発され、副作用で毛が濃くなることからその有効性が推定された物資なのです。
難しい話はこれくらいにして、ミノキシジルはAGAの治療でも使用されるという事だけ知っておいてもらうだけで十分と思います。
副作用を見てみる
育毛剤と発毛剤では副作用の項目も違ってきます。
育毛剤
頭皮のかぶれ、あかみ、かゆみ、フケなどが出る場合がある。
養毛剤
頭皮のかぶれ、あかみ、かゆみ、フケなどが出る場合がありますが
症状的には軽いものが多いと思われます。
発毛剤
頭皮のかぶれ、あかみ、かゆみ、フケ、動悸、頭痛、抑うつ感、むくみ
発毛剤は、副作用の内容が気になる内容が含まれることがあります。
太文字で書いた項目は、注意が必要です。
3つの効果の違いでどれを選択するか
育毛剤を選択
髪を短髪に切っていたので早く伸ばしたい。
抜け毛ではなく自ら坊主やスキンにして毛穴から髪の毛が生えている。
育毛剤で髪の毛を育てるスピードUPはさせるのは難しいですが、髪の成長を促進させてくれる環境を整える効果があるので少しは期待できます。
成長してくる髪の毛を艶やかで健康なものにするために、
育毛剤がおすすめです。
発毛剤を選択
前髪が後退してきた・頭頂部が薄くなってきた場合、
AGA(男性型脱毛症)が考えられます。
AGAは育毛剤では改善でないので発毛剤がおすすめです。
AGA治療を考えて専門医に早めの診てもらうのは効果が出やすいです。
しかし、費用もかかるのでお財布との相談も必要になりますね。
個人でAGA治療薬を輸入し使用する事は出来ます。
以下のような種類の薬があります。
・プロペシア
・ザガーロ
・ミノキシジル
ミノキシジルを配合した発毛剤を処方しているAGAクリニックはたくさんあります。
ただし、個人輸入は全て自己責任なので注意は必要です。
まとめ
【育毛剤・養毛剤・発毛剤】3つの効果の違い
理解することで、使い方が異なるのが見えてきますね。
育毛剤・養毛剤は毛髪を新たに生み出したり育てる効果はありません。
発毛剤のみが毛髪を新たに生み出したり育てる効果が期待できます。
3つ全てに共通するのは即効で効果が見られる物ではない所です。
なので早期に対策し、進行を遅らせたり発毛するような方法を試すことが良い方法と考えられます。
薄毛や抜け毛が気になり始めたら、育毛剤・養毛剤・発毛剤の効果を
理解しながらすぐに対策するようにした方がいいですね。